「SAKE COMPETITION」審査会の緊張感漂う現場を取材

「SAKE COMPETITION」審査会の緊張感漂う現場を取材

【2025/05/21】 ”世界一美味しい市販日本酒”を選ぶ「SAKE COMPETITION 2025」の審査会が、2025年5月13日~15日に都内で開催。美酒企画は、2023年と2024年に続き、取材のご案内をいただきました。

生酛/山廃/菩提酛づくりの純米酒が対象の「モダンナチュラル部⾨」が新設

今年の会場は、TAKANAWA GATEWAY CITY(高輪ゲートウェイシティ)
JR山手線の49年ぶりの新駅として2020年に開業した高輪ゲートウェイ駅直結の、国内最大級の複合施設です。2025年3月に一部施設が先行オープン。今後続々と“衣食住・美・カルチャー”にまつわるショップが開店する予定です。

「SAKE COMPETITION 2025」の審査カテゴリーは、全6部⾨。
昨年の「純⽶酒部⾨」「純⽶吟醸部⾨」「純⽶⼤吟醸部⾨」「SUPER PREMIUM部⾨」「海外出品酒部⾨」に加え、伝統的製法である生酛(きもと)/山廃(やまはい)/菩提酛(ぼだいもと)づくりの純米酒を対象とする「モダンナチュラル部⾨」が新たに設けられました。

“日本酒業界の精鋭”が全国から審査会に集結、20代女性杜氏の姿も

「SAKE COMPETITION」の審査は、銘柄を完全に隠し、並び順もパソコンでシャッフルするという厳正な環境下で行われるのが特徴です。

審査員を務めるのは、全国の技術指導者やその推薦で選出された蔵元、また日本酒業界で活躍する有識者ばかり。自分自身のテイスティング能力が試される場でもあるため、審査員にとってもまさに真剣勝負です。

ベテランの審査員が大半の中、今年は22歳という若さで全国最年少杜氏となった、新澤醸造店(宮城県)の渡部七海(わたなべななみ)さんも抜擢。
20代で栄えある「SAKE COMPETITION」の審査を任されることは極めて異例だそうです。

新設の「モダンナチュラル部⾨」の審査員は、ソムリエなどワインの世界で活躍している方を中心に構成。料理とのペアリングを重視しているからではないかと、審査員のお一人から伺いました。香り(豊かさ、清らかさ、バランスなど)、味わい(甘味、酸味、苦味など)といった、他部門とは異なる独自の項目で総合的に審査されるとのことです。

高温等の影響でお米が硬く、造り手の技術や工夫が上位入賞のカギに

今年は、日本全国の358蔵から1153点の日本酒が出品。
審査会の会場内は、ピンと張りつめた緊張感が漂い、言葉を発することもはばかられるほどでした。

「十四代」を醸す高木酒造(山形県)蔵元・高木辰五郎さんは、今年の出品酒の印象について問われると、「天候・高温の影響でお米が硬い年だったため、造り手の技術や工夫が際立つ年だったと思う。各酒蔵の努力と技術が詰まったお酒が上位に入ってくるのでは」とコメント。

また、「鳳凰美田」の小林酒造(栃木県)専務・小林麻由美さんに、1,000種類以上のテイスティングという審査の大変さについてお聞きしたところ、その難しさに触れつつ、「綺麗な酒を高く評価する品評会も多いが、SAKE COMPETITIONでは若い蔵元が醸す新しいスタイルの酒を味わえるのも醍醐味。とても勉強になるし、ついていかなければと刺激にもなる」とおっしゃっていました。

八芳園の豪華料理と受賞酒のマリア―ジュが楽しめるパーティーも

新たな試みとして、今年は表彰式&受賞パーティーが開催されることとなりました。
全部門の表彰式と、受賞パーティーとして、全部門上位20%に選ばれた極上の日本酒と、八芳園料理長が考案した日本酒にピッタリのお料理とのマリアージュを楽しむことができます。
パーティーには、参加蔵の皆さんが数多く出席予定。憧れの蔵元さんと直接交流でき、一緒に飲めるまたとないチャンスです!

<開催概要>
日時:2025年6月10日(火)18:30〜21:00(受付開始18:00〜)
会場:TAKANAWA GATEWAY CITY THE LINKPILLAR 1 SOUTH B2階LINKPILLAR Hall A・B
料金:¥50,000
表彰式&受賞パーティーチケット販売サイト:
https://peatix.com/event/4420627/view
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/028d99xz2w741.html