“若き日本酒スペシャリスト”が創業者の想いを継承、代々木上原の名店「笹吟」を取材

“若き日本酒スペシャリスト”が創業者の想いを継承、代々木上原の名店「笹吟」を取材

【2025/7/3】 2025年7月1日、日本酒通を魅了する和食の隠れ家「笹吟」の二代目店主が正式に決定したことを受け、メディア試食会が開催。美酒企画はお招きを受け取材に伺いました。

「笹吟」のコンセプトは、“しっかりと手の込んだ料理でありながら和食割烹より敷居は低く”
旬のお惣菜と地酒を気軽に楽しめるお店として、1996年、歴史ある高級住宅地・代々木上原にて成田満氏が創業しました。

老舗日本料理店で研鑽を積んだ料理長が旬の食材を用いて丁寧に仕上げた多彩な料理と、全国各地のプレミアム銘柄から希少な一本まで幅広いラインナップの日本酒を提供。抜群のコストパフォーマンスが高く評価され、2021年に「ミシュランガイド東京」にてビブグルマンに選出されています。

30年近くを経た2024年、成田氏は体力面などから閉店を検討。常連に愛され続けるこの名店の灯を消してはならないと、株式会社代々木上原(所在地:東京都渋谷区、代表取締役:近藤大輔)が事業を承継しました。

<左が二代目店主・田中颯氏、右は美酒企画・中谷専務>

二代目として、新生「笹吟」を率いることになったのは、1995年生まれの田中颯(はやと)氏です。大学卒業後、「はせがわ酒店」「浅野日本酒店」、人工知能を用いた味覚購買プラットフォームなどでも知られるMIRAI SAKE COMPANY が運営する「未来日本酒店」など名だたる酒販店で勤務。日本酒への深い造詣、お客様目線の提案力などを身につけた、若き日本酒スペシャリストです。

田中氏は、2025年2月より二代目店主候補として「笹吟」に入店。成田氏から直接薫陶を受け、7月7日、正式に二代目に就任する運びとなりました。


メディア試食会で出していただいたのは、以下のお料理。

「すっぽん雑炊」は、生きたすっぽんをお店でさばき調理しているそうで(右上のすっぽんも動いていました)、豊かな風味と滋味がたっぷりでした。

「日本酒にあまりなじみのない若い世代にも、日本酒を広めていきたい」と意欲を見せる田中氏。公式Instagramでも自ら精力的に発信しています。

大の和服好きだという田中氏は、この日の着こなしもモダンで洒脱。
思わず、帯を裏側まで撮影させていただきました。

将来的には、蔵元を迎えての日本酒イベントなども検討しているという「笹吟」。
肩肘張らずに入れる雰囲気なので、20~30代の方もぜひ一度訪れてもらいたいお店です。


<「笹吟」店舗概要>
住所:東京都渋谷区上原1-32-15 第二小林ビル1階
電話:03-5454-3715
営業時間:17時~23時 (フード L.O. 21時45分、ドリンク L.O. 22時30分)
※当面の間、焼き物・煮物・土曜日限定メニューはL.O. 21時となります。
定休日:日曜・祝日
店舗規模:22坪 / 37席(カウンター10席)
Instagram:https://www.instagram.com/sasagin_yoyogiuehara/