“吟醸王国”静岡の銘酒を、英語・日本語で世界に発信!「GI静岡」一日限定イベントが浅草で開催

“吟醸王国”静岡の銘酒を、英語・日本語で世界に発信!「GI静岡」一日限定イベントが浅草で開催

■産地ブランドを保護し品質を保証する地理的表示「GI」、日本酒は22地域が指定

日本語で「地理的表示」を意味する、「GI」(Geographical Indication)。
農林水産物・食品・酒類といった地域特産物の名称を知的財産として保護する制度です。日本酒で初めてGI認証を指定されたのは、2005年の白山(石川県)。産地ブランドを保護し、一定の品質を保証する制度とあって、登録を目指す自治体が増加しています。

2026年2月現在、GI指定されている日本酒の地域は、白山、山形、灘五郷、はりま、三重、利根沼田、萩、山梨、佐賀、長野、新潟、滋賀、信濃大町、岩手、静岡、南会津、伊丹、喜多方、青森、京都、鳥取、福岡の22か所です。

▼ 日本酒造組合中央会|日本酒の地理的表示(GI):https://japansake.or.jp/sake/about-sake/gi/

「GI静岡」が指定されたのは2023年11月です。
富士山を源とする山々の伏流水と、県が開発した「静岡酵母」を用いた静岡の日本酒は、やわらかい口当たりとスッと引くキレの良い余韻が特長。屈指の“吟醸王国”として、揺るがぬ地位を築いています。

■蔵元の説明を聞きながら、「GI静岡」認定酒を無料テイスティング

2026年2月14日(土)、静岡県は「GI静岡」の魅力を体感できるイベント「世界へ届く SHIZUOKA SAKE 体験 in 浅草 ~ “ SHIZUOKA SAKE ” Experience in ASAKUSA ~」を開催しました。会場となったのは、東京・浅草の体験型日本酒施設「WASAKE Sake Experience」。英語が堪能な専門スタッフによるテイスティング・プログラムは、毎回インバウンドで賑わっています。

本イベントは、誰でも一杯、「GI静岡」認定酒を1杯無料でテイスティングできるという嬉しい特典付き!
提供銘柄は以下の5種類です。

正雪 純米吟醸神沢川酒造
臥龍梅 純米吟醸 山田錦三和酒造
開運 純米 誉富士土井酒造場
富士正 純米吟醸令和誉富士富士正酒造
富士錦 特別純米ほまれふじ富士錦酒造

もう少し飲みたい人は、SNS投稿またはアンケート参加で、追加テイスティングが可能。東部・中部・西部の地域別飲み比べができるとあって、多くの来場者が嬉々としてスマホに入力していました。

当日は、富士錦酒造の代表取締役・清(せい)信一さんと、富士正酒造の営業部長・澤田翔さんがご来場。お酒の特徴などを聞きながらサーブされ、来場者はみな笑顔になっていました。

左から、富士錦酒造 代表取締役・清(せい)信一さん、2025 Miss SAKE Japan 館農知里(たての・ちさと)さん、富士正酒造 営業部長・澤田翔さん

会場に華を添えたのが、2025 Miss SAKE Japanの館農知里(たての・ちさと)さんです。32か国を旅した国際派で、英語力も抜群。ナビゲーターとして、国内外の来場者に向け英語解説やペアリング提案などを案内されていました。

また、館農さんはチンドン屋の皆さんとともに会場周辺を練り歩き、“SHIZUOKA SAKE”をアピール。艶やかな着物姿が、大勢の観光客から注目を浴びていました。

■約9年の歳月を経て悲願の登録へ――「GI静岡」で切り拓く世界戦略

「GI静岡」の指定に向け、主導的な立場を担ったのが、本イベントにお越しになった富士錦酒造の清信一さん。清さんは、静岡県酒造組合副会長もお務めになっています。

第一回GI検討会を実施したのは、2014年9月。当時はGIの認知度がまだ低く、なぜ指定を受ける必要があるのか、どのようなメリットがあるのか、どういった生産基準を設けるのかについて、各蔵元とじっくり話し合いを重ねたといいます。

2023年11月に「GI静岡」指定が決定した後は、フランスや台湾、韓国など海外でのイベントでプロモーションを開始。意識の高いバイヤーや消費者からポジティブなフィードバックが寄せられ、手応えを感じたそうです。

国内の日本酒市場が縮小傾向にある今、日本酒文化を次世代へ継承していくためには、海外市場への展開は欠かせません。公的なGI制度による品質保証は、消費者に確かな信頼をもたらし、日本酒の選択や購買を後押しする力となります。

富士山を擁する静岡県は、インバウンドからの人気も抜群。「GI静岡」を通じてさまざまな国からの観光客に、“SHIZUOKA SAKE”の魅力を積極的にアピールし、日本酒をあまり飲んだことのない方にも吟醸王国の上質な味わいを楽しんでもらう――そんなきっかけが生まれることを願ってやみません。

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