【「繁桝」高橋商店さま(福岡県八女市)】
<19代目・中川拓也社長の前職は、なんとトンネル技師>
高橋商店の創業は、江戸時代中期の1717年。
酒と、酒造りに魅了された男たちが、ありったけの情熱と技を尽くして銘酒を醸し続けています。
特に強いこだわりを持っているのが「麹」。麹とは、お米をお酒にするために絶対に必要であると同時に、日本酒の味を決定づける原料です。創業300周年をきっかけに、麹造り専用の部屋を新設。得意な麹造りに、さらに磨きをかけています。
<大正時代に建てられた瓦屋根が美しい酒蔵は、八女市の大切なシンボル>
代表銘柄は「繁桝」。
あらゆる料理に合わせやすいドライな味わいが、地元の人々に長く深く愛されています。
地元を大切にしつつ、海外に向けた展開も着々と強化。2022年に国際基準の食品安全規格「JFS-C規格」を日本酒メーカーとして初めて取得しました。
伝統と革新を両立させ、手造りの部分を大事にしながら理想の味の実現に向け邁進する高橋商店。九州有数の老舗が、これからどのような歴史を紡いでいくのか、多くの日本酒ファンが注目しています。
<高橋商店さま公式SNS>
いつも笑顔を絶やさない、メガネもよくお似合いの中川社長。イベントなどでお会いすると、いつも温かいオーラに癒されています。
もともと福岡県とは縁がなく、地下鉄などを通すシールドトンネルの建設設計に携わっていたという中川社長。未知の世界である老舗酒蔵での奮闘ぶりや、海外への挑戦などをお聞きしました。是非こちらからお読みください。
【お薦め銘柄】
「箱入娘」とは、家庭の中で大切に育てられた娘のこと。その名の通り、まるで愛娘を育てるように、酒造りの技を尽くして醸されました。
日本航空 (JAL) 国際線ファーストクラスの機内酒に採用されたこともある名品。華やかな香りと味わいが、飲む人を魅了します。
常温または冷やして飲むのがお薦めです。
ほんのり香るフルーティな吟醸香と、ややドライでふくよかな味わいが秀逸。
匠の技で絶妙のバランスに仕上がっており、思わず盃が進みます。
常温でも、キリッと冷やしても美味しくいただける、渾身の美酒です。
地元・福岡県で開発された酒米「夢一献」を、丁寧に磨いて醸しました。口に含むとふくよかな旨みが広がり、のどごしは爽やか。
常温から燗酒まで幅広い温度帯で楽しめ、毎日でも飲みたくなる純米酒です。
「吟のさと」は、高品質な原料米を求める声に応え、福岡県が開発。最高級の酒米「山田錦」に肩を並べるほど品質の良いお酒が造れると、人気が高まっている酒米です。
上質な米のうま味と、ふくらみのある味わいが特徴。是非、冷蔵庫で冷やしてお楽しみください。